なんで女の事を聞かれたら青ざめた癖に、自分が銃を突き付けられても反応しねぇんだ…?


「今日はもう遅いから寝た方がいいわ。…話は明日って事でどう?どうせ泊まって行くんでしょ…?」


そう提案するホロに頷いた。


少なくともアレジは寝かせねぇと…あれはもう限界だ…






































「おい…何が寝た方がいいだ、寝れねぇよっ?!!」


「…じゃぁ起きてれば?」


そう言って寝る準備を着々と進めるホロの後ろをついて回る俺。

…なんか泣きたくなってくる。


「何で俺があのガキと同じ部屋なんだよっ!っーかベッド一つしか寝ぇじゃねぇか?!」

「ウチには他人を寝かせられる様な部屋は2つしかないの、一つはあの子供が使ってるあの部屋よ。床で寝るのが嫌なら添い寝すればいいじゃない」

反論しようとすると、ギロリと睨まれた。


「あのねぇ…私は疲れてるのよ、…明日もクソジジイ達に会わなきゃならないし、あの子には出来るだけの事をすべてやったわ。今必要なのは兎に角睡眠よ、あの子供が寝るまで付き添ってあげたいのは山々だけど貴方を私の寝室のベッドで寝かせたい訳がないでしょ?」


いやまぁ知ってたけど…なんつーヒデェ事を言う女だ。


「いやだからそれならアレジと寝るって、」

俺がそう言うとホロはゆっくり息を吐き、俺の胸ぐらを掴んだ。



「…あの子供を連れてきたのはあなた達でしょ?よく聞きなさいよ…。暫くウチに居たいって言うなら別に構わないし、家が必要なら私が何とかしてあげる。人の世話をやくのは好きだからそれは全然いいのよ。


私は世界中の人を救えるとは思ってはいないけど…


少しでも私が手を出した人間が死ぬなんて事は絶対に許さないわ」

そう言い放つホロに俺が何か言える訳がなかった。