バタバタと慌ただしく仕事に向かうノイローをアレジと見送り、自由の身の僕はさっそくノイローに頼まれたモノを受けとる為にホロの所に行くことにした。



「夢太、気を付けて行って来な?昨日の夜からドンパチやってる見たいだから」


「はーい。行ってきまーす」


僕はそう返事して家を出た。


昔から少し過保護なアレジ。


僕は絶対大丈夫なのに、いつも心配してくれる優しい優しいアレジ。


たまには外に出て彼女でも作ればいいのに。


前にアレジにそう言ったら夢太が大人になったらね、って返って来た。


僕、もう17なんだけどまだ子供なんだろうか。


大人の基準てなんだろう。











「ねぇホロ、20歳になれば僕も大人だよね?」


僕の問いにホロは困った様に笑った。


「そうねぇ…、多分アレジの言う大人って言うのは夢太が自分一人で生きて行ける様になるまでって事じゃない?」


ホロの言葉にまるで雷に打たれたかのような衝撃を受けた。