もう怖くない。


二人は貴方が一度も僕に与えてくれなかったものを沢山くれたんです。


僕の親は貴方ではなくノイローとアレジなんです暮羽さん。


たとえ貴方に何を言われても従うつもりはありません。


折角僕を血の滲む世界から引っ張りだしてくれたノイローの痛い位の優しさを踏みにじるようなことはしたくない。


もし僕が銃を握るとしたら…貴方の為ではなくノイローの元で働きます。

ノイローの元なら僕が感情のない気持ち悪い生き物になることなんてありえないから。







「…本当だな?絶対帰ってくるんだな?嘘なんてつきやがったら承知しねぇからな…」

なんなら俺も一緒に…と言いだし始めるノイローを3時間かけてなだめた。