数日後、僕にとっては死神からの通告に等しい通知が来た。


朝、玄関先にあるポストに突っ込まれている新聞やら郵便物を取りに行くのは僕の役割なので、普段と変わりなくポストの中を覗きこむ。


新聞とノイロー宛ての封筒。

僕らに手紙を送ってくれる様な人は居ないのでこれだけ。

いつもはそれを持って直ぐに家の中へと入る所だけど、今日の僕の足は砕けたアスファルトの上から離れない。


中央にリアルな熊の首の絵が描かれている六角形のマーク。

そして、宛名も住所も何も書かれておらず、ただ不気味な熊の生首のマークだけ印されている灰色の封筒。


ノイロー宛てでもアレジ宛てでもなく僕宛ての手紙だった。

僕はこの封筒をよく知ってる。


書かれている内容も差し出し人も。