「それは…人生のって言う意味で?」
アレジの言葉にノイローはうーんと唸った。
「よくわかんねぇんだけど、俺には…何でも話せて頼れる片割れがいて…そいつとのガキもいる。俺はお前ら以外の“家族”はいらねぇ」
ノイローのストレートな言葉の中に…僕の望んでやまない、これ以上ないって位の“答え”があって…身体に熱いものが、凄い勢いで流れ込んできて言葉が出てこなくなった。
「…それは…そのー…」
アレジは嬉しそうな、そして困った様な微妙な顔をして口をはさむ。
「…表現の仕方として間違いではないと思うけど、その言い方だと俺が夢太を産んだ見たいに聞こえるな」
「細かい事は気にするなよ。…とまぁ、そう言う訳で俺はセフレは作っても彼女は作らない事にしたんだよ。女って何かとメンドクセェーし」
どうしよう
頭が自分に都合の良いようにしか考えない。

