「あー、えっと葉山くんは?」

唄を気にしないようにして話をふる。

葉山は唄を奏でているようには思えない笑顔で森の更に奥を指差した。

「あぁ、来る?
星、見てたんだ。」

「天体観測?」

あぁ。

「そんな立派なものじゃないよ。ただ眺めてるだけ。」





唄が

鳴り止まない。








「すご―――い!」

葉山に案内された場所は森の上にある星が綺麗に見える場所だった。

きらきら光る、星。

綺麗。

「……つか、星名って笑えたんだな。」

「え?」

葉山からの予想外の言葉に間抜けな言葉が出た。

「あ、気ィ悪くした?だっらごめん!」

「いや……。」



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