【番外編】桜色~叶わぬ恋~


『なぁ、玲!俺のこと名前で呼んで?』


俺は三咲に猛烈アピールをした。


『ごめん、名前忘れた・・。』

『ぷっ。クスクス。』


三咲の言葉に先生は笑った。

俺的にはかなりのダメージ。

三咲にとってはそんなに大きい存在じゃなかったのか。

小学生の時話したことはもう忘れちゃったのかな。



『ちょっ先生!笑い事じゃねぇよ!』

『まー野瀬。あきらめろ。名前も覚えてもらってないみたいだしな。』

『えっーやだよ。』


俺はなるべく明るく振舞った。

深刻そうな顔してたらきっと三咲にとって俺の気持ちが重くなる。