俺は男子を保健室まで連れて行くと急いで教室に戻った。
三咲は一生懸命片付けていた。
トイレットペーパーで一通り拭き終わると水拭きで床を丁寧に磨いた。
教室には人がまばらになっていた。
みんな、知らん振りをして通り過ぎるか嫌がって教室を離れるかだ。
『俺も拭くー!』
俺は大声で言った。
雑巾をもって三咲の隣に行く。
俺的にはこれって結構勇気がいることだった。
だって、一人になってしまう可能性だってあるから。
でも、以外にも周りの反応は違った。
『じゃあ、俺も拭く!』
そういって何人か手伝ってくれた。


