【番外編】桜色~叶わぬ恋~


『大丈夫?』


三咲がトイレットペーパーを持ってその男子に近づいた。

誰も助けようとしなかったのに。

たった一人だけ三咲は優しく声をかけて床を拭き始めた。

周りからはやばくない?

とか

臭いうつるじゃん!

とか

ありえねぇ。

とか声が聞こえてきた。


『おい、口の中洗って保健室行こう。俺、付き添うから。』


俺はとっさにそんなことを言っていた。

みんなに敬遠されるかもしれない。

でも、三咲のやってることは正しいことだ。

それを批判するなんておかしい。