「ペーロッ!」
あの日から1ヶ月。
あたしたち4人は変わらず、ペロの面倒を見ながら毎日遊んでいた。
「にゃお!」
今、ねこじゃらしで遊んでいるところ。
「やっぱ、ペロはかわいーよねぇ」
亜夢が言った。
「そうだよねー。ちょっとデブになっちゃったけど」
「…食べ過ぎが原因だな」
光が言った。
「だよね!ケンはどう思う?」
亜夢がケンに問いかける。
「…デブ」
ケンの言葉に亜夢が反応して…
「…ケン。誰がメタボだって?」
ちょっと不機嫌そうに言った。
「ペロだよ。今、ペロの話してるだろ」
「そーだよね!…よかったぁ」
最後のほうをちょっと小声で言った。
でも、ケンには聞こえたようだ。
「…お前もメタボだぞ」
「…メタボじゃないもんッ!」
亜夢がほっぺを膨らませて言った。
「冗談だって」
ケンが笑って言った。
「…愛っていいよね!」
あたしは笑って言った。
「…そうだよねッ!」
亜夢も笑って言った。
最近は、結衣もおとなしいし。
反省してるみたいだし。
4人で遊んでいる時はすごく幸せな時間だった。