「…日向光太です」
自己紹介が終わり、席へ案内された、俺。
その近くの席だった2人は、すぐに話しかけてくれた。
「光太君、よろしくねー!!」
まずハイテンションで話しかけてきたのは亜夢だった。
そして…
「はじめまして!これから仲良くしようね!」
事故にあい、転校した…りおだった。
「お、おまえ!!!」
「ど、どーしたの…?」
「な、なんでもない…」
小さくて丸い顔も、さらさらでツヤがある髪も、小柄な体も…りおだった。
事故の前の事は、何も覚えてないらしい。
あの時、一回会ったけど、忘れたみたいだった。