「た…たけ、し、サン…」


「美亜…」


武之サンは泣いてるあたしを見て、目を見開く。


そして、起きたばかりの重たい体を引きずって、あたしのいるベッドに座った。

武之サン…?



ぽん…

武之サンの大きい手があたしの頭を優しく撫でる。


「た、武之サン…ふえ…」

泣き顔、もろ見られちゃってるよ…


「……一人で、なんでも抱えこむんじゃない……」


「グス、…ありがとうございます」


ぽんッぽんッ。


答えるように、武之の手が頭を撫でた。


「…昨日…美亜の家族は…お前のことを本気で心配していた……帰ってきた時も、親父さんは美亜に話しかけていたぞ……」


!


あたしは、武之サンの横顔を見つめる。


武之サン、あたしのこと、慰めてくれてるんだ…


なんか、嬉しいな。


ありがとう…武之サン。



優が帰ってきた時は、泣いてるあたしを見られないように大きな体で隠してくれた。



優しい武之サン、だあい好き!!