アスカをシカトしてからのおれは、砂浜に寝転がりのんびりと穏やかな時間を過ごしていた。


キャップを顔にかぶせ目を閉じ、波の音に癒される。


ザブーン……

ザザザ……

ザブーン……

ザザザ……

……ビシャビシャビシャビシャ。


「……!?」


異様な効果音に危機感を感じたおれは、キャップを取って上半身だけ起き上がる──


目の前の光景に思わず「ブッ!!」と吹き出した。


「……ア……アスカ……!?」

「イヒッこれ、どォかわいい」

「どうしたんだよそれ……」


貝殻の水着に黒い腰巻き姿のアスカは、すごくいい笑顔でおれに近寄ってくる。


結構大きいはずの貝殻の水着は、アスカが装着したことでまるでアサリのように。


……が、そんなこたどうでもいい。


「貝殻の水着はァ、親切な女の子に貰った下は、鮫の皮だよンすごいっしょ」

「いや……そうじゃなくて。その……後ろの……」

「あぁこれ」