最カノ・アスカ様。

…………誰もいない。


おれはホッと胸を撫で下ろし、テレビのある部屋に戻った──


「──うわっ!?」


目を見開いた。


部屋の窓の縁から……毛が生えている!?

いや違う!

あれは外から入ってきているんだ!


にょろにょろと毛が這うように動くのを、ただただ茫然と見ていた。


この光景を、おれは知っている。


恐怖のあまり体が硬直して動かない。


そして……。


……カシャン。


おれを守っていた封印が、(毛によって)解かれた──……!!