年が明けて、ビーチで海水浴!
あれ以来、やっぱり元気ないのが分かるママ。
サングラスをして、ママの横に寝転ぶ。
そんなに、大事な人なの?
「ママ、最近元気ない!?」
私は、ドリンクに手をつけママの顔を見る。
「ウフフ!そんなことないわ!」
ママの赤いルージュが、光る。
「黙っててあげる……。」
急にママの顔が私に向かった。
「ママの浮気…パパには言わないから!」
ママの体なんて、汚い。
いくら高いお金だして磨いたって!
誰かの腕の中にいるママは、嫌い!!
「優里伽?何…、言い出すかと…」
「ずっと、知ってたし…。」
ヤバい!泣きそう。
何で、否定しないの?
どうして、黙ってるの?
「ママは、何が大事なの?お金?それとも、パパじゃない好きな人なの?」
もう、分からない!
ママもパパも…。
「優里伽…?」
私は、砂を掴んで思いっきりママの足に向かって、放った。
散らばればいいんだ!
『お金持ちの優里伽』
クラスのみんなに、言われている言葉。
だけども、その羨ましく思える私の家族は、バラバラなんだ!
私は、そのままママをしばらく無視するしかなかった。