恥ずかしいけど、ママのおにぎりを食べるのって。

初めてかもしれない!

三角形と丸の中間で、変形したおにぎりを見つめた。


「…しょっぱっ!」


ひと口、食べると塩の味が強烈で、ご飯も柔らかい。

次々にポロポロと、ご飯粒が落ちていく。

中味は、小さな梅干しが出てきた。

「……ママらしい。」

でも、嬉しくて苦笑いする私。

あれ?

冷たい!

枕に顔をうずめた瞬間、柔らかいものが頬に当たった。

「…タオル。」

もしかして、額に置いてあったタオルが、起きた時に落ちたんだ。

ママ、ずっと看病してくれたのかな?

不器用なくせに〜!


だけど…私の笑顔は消えない!

それは、嬉しいという言葉で。

私はまた…再び眠っていた。