思わず出た言葉。

だけど…寒気が襲う。

気まずい空気が、流れる。

「俺は、帰るし!」

再び、片付けを始めるシュンさん。


何言ってるんだろう?


分からなくなってきた。


「また…来ますね!!」


そう言って、駅に向かおうとした時。

「早く、風邪直せな!」

シュンさんの声が、背後から聞こえた。


「…はいっ!」


振り返ると手をあげて笑った。

シュンさんは、笑ってる顔が素敵で、私も笑顔を作った。


――――あの笑顔が好き!


シュンさんを好きと、気付くのに時間はかからなかった。