蝉(セミ)の鳴き声が響く夏。 俺はリビングのソファで横になっていた。 「暑い…」 ガチャ リビングのドアが開いた。 「カイ、今日はどこも行かないの?」 「行かねぇ」 入って来たのは、双子の妹のユリだった。