零と話しているのに夢中で、誰かにぶつかってしまった。


「うぐ…」

身長は140くらいのちびっ子が、ぶつかった衝撃で声と共に倒れた

「ごめんね僕、大丈夫かい」

急いで駆け寄って声をかけた。
よく見ると、その子は白衣を着ている

「ちゃんと前を向いて歩け、バカ者」

なんだ、このちびっ子てか、なんかしゃべり方が変だななんて思っていたが、相手は小学三年生くらいの奴だ、相手にしないのが一番だと考え

「君、早く学校に行きなさい、遅刻するよ」

我ながら、優しくいえた、なんて自己満足してる暇はなかった。


キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン

「やっべ彰二、急ぐぞ」
「あ、ちょっと待てよ」

遅刻までのタイムリミット後五分のチャイムがなり、俺はそのちびっ子を置いて学校に向かった。

一人残ったちびっ子は

「彰二か」

と言い、少しニヤついた