『何、これ…』


ライブ会場の熱気は凄かった。

しかもアイツ、マサただ一人のために、そこに集まった女の黄色い声援が一秒たりとも止むことはなかった。

まさかここまで人気があるなんて…。


でもやっぱり

アタシには関係ないよね?

なんだか自分が場違いなきがして、ライブが終わるのを待たずに、アタシはそそくさと家路についたんだ。

まさかアイツが

あの暗いライブ会場で

アタシに視線を送っていたとも知らずに。