その日の放課後、あたしは靴箱に居た。


すると後ろから誰かの声がする。


「よっ!希未♪」


振り向くとそこには、蓮が居た。


「あっ蓮…。」


「何だよ〜、暗い顔して」



「いや、別に!あっ実はさ…今日…」


あたしは今日翔太に告白された事を、言った。


すると、蓮が


「あ、やっぱり?で、OKしたの?」


「ううん。断った。」


「そっか。」


やっぱり、友達が振られたら悲しい顔しちゃったかな?


あたしは恐る恐る顔を、上げだ。




そこには、少し嬉しそうな蓮の顔。


…あれ?


気のせいかな。


「でも、あいつ諦めないと思うから頑張れよ!」


蓮が続けて言った。


「うん。でも今は何か無理…」


「何で?」


「わかんない。でも、頭の中がそう言ってる(笑)」


「はは、そっか。」


蓮と話してると、放送がかかった。


『2年5組の矢吹くん、至急職員室まで』


「え!?何で!俺何もしてねぇよ?」


「いってらっしゃい(笑)」


「チェっ…じゃあな!」


蓮が手を振った。


「うん。」


あたしも振り替えした。


自然と笑顔になる。


何で…?