「川原さん?」


何か気強そうな、いかにもリーダーですって感じの人がきた。


強気なあたしは、


「誰?」


「あたし、2組の本田 愛美(ホンダ マナミ)。
蓮の幼なじみ。」


「へ〜。で、何か用ですか?」


作り笑顔のあたし。


何かもう、嫌な予感。


「蓮に近づかないでほしいの。蓮の事、一番知っているのはあたし何だから!」


…ほら。大当り。


「でも、蓮はあたしを選んだ。」


うざい人には、うざく返しとく。あたしのルール。


「だから、これから蓮を振り向かせる。」


「あそ、無駄だと思うけど?」


あぁ、早くどっか行ってほしいんですけど。


クラスが今静まりかえった。


「ねぇ、空気悪いから帰ってくんないかな?」


うざい、うざい、うざい、うざい!


早く帰れ、ばーか。


「ふんっ」


それだけ言うと、本田サンはどっか行った。


「なんじゃありゃ。」


「のん、大丈夫?」


「いや、川原強いから大丈夫だろ(笑)」


「おい!(笑)」


クラスがまたうるさくなった。


あたしのクラスは、学年の中でも一番仲がいい。


だから、休み時間は全員でトランプとか、ゲーム。