「美月ってホント冷めてるよね」



新しい教室で自分に席に荷物を置くと真希が来た。



「私は現実を言っただけだよ」



漫画みたいにかっこいい王子様と平凡な町娘が結ばれるのなんて実際あり得ない。



一生出逢わない可能性の方が高い。



ましてや現代、平凡な上に化粧っけのない私達はイケメン男の視界に入ることすらないのでは…?って感じだ。



夢や妄想にしたって虚しくなるだけだ。



「美月は夢が無さすぎるのよ」



「はぁ…」



マズイ、真希のスイッチが入ってしまったらしい。



真希は一旦興奮すると自分が納得するまで喋り続ける。