辺りを見回すとカップルだらけだった。



私とあっちゃんも恋人に見えるかな…。



そんなことを思いながらあっちゃんを見る。



「どした?」



言え、自分。



今日呼び出した意味を出せ。



「あっちゃん、私あっちゃんが好き」



この関係を、壊したかった。



一緒にいられる権利が欲しかった。



「…ごめん」



ただ、それだけだったの。



「…そっか。


ごめんね急にこんな話して。

そうだよね。

ごめん、ごめんね…───」



気づいたら、走り出してた。