でも唇には何も来なかった。 そう、唇には。 「いたっ…」 男の唇の感触が首筋にした時鋭い痛みがした。 離れようと男の体を押すが上手く力が入らない。 ボタンが外されていたのにも気づかず私はただ必死に声を殺していた。 ブラのギリギリのところまで男の唇が舌を這わせながら吸ってくる。 何で私はこのイケメン男と入学式当日にこんなことしてるんだろうか。 頭では思っていても体が思い通りに動かない。 まるで魔法がかかったみたいに。