「つか優義と奈美以外の奴、帰ってんじゃんッ」
「本当だ‥‥あっ、エイリアンが教室から出て来たよ?
えッ!?司!」
ガラッ
「つ、司くん!?
ごめん、まだ終わってない‥」
奈美が申し訳なさそうにそう言った。
奈美の解答を見ると変な答えしか書いてない。
ペリーの事を『ペルー』と書いてる。惜しい解答もこれだけだ。
「咲ッ!」
「んっ?何?」
「やるぞッ」
「‥何を?」
俺が奈美の横の席に座り奈美からプリントを取り上げペンを握ると、咲は俺が何をしようとしているのか分かったようで、優義の隣の席に座り俺と同じようにプリントを取り上げた。
カリカリカリカリ~
「終わり」
「私もッ」
俺と咲はプリントを先生の教卓に置いた。
「帰るぞ、奈美」


