「あっ…飛鳥?!」
な
何で?!
無言であたしの腕を引っ張っていく飛鳥。
「飛鳥!…痛いよ…どこ行くの?!」
着いた先は理科準備室…
ドンッッ
あたしは、壁に押し付けられた。
「痛ッッ…」
背中の痛みと、掴まれていた腕がヒリヒリする。
「…飛鳥…?」
なにも喋らない飛鳥が…
怖い…
飛鳥が顔をあげた。
あたしは目が合ってビクッとする。
「誰あれ」
………え?
誰って
誰の事……?
「何の事…?」
「さっきの男」
さっき?
まさか鈴木君の事かな?
「鈴木君は…クラスメートだよ」
「…ふーん」
なに?ふーんって…
「飛鳥…?」
なんか怖いよー!
次に目が合った瞬間…
「んッッ…」
いきなり飛鳥の唇があたしの唇に…

