「はぁ…今日やっぱついてないよ…」
あたしの腕の中には、クラス分の課題がどっさり…
担任!!
日直だからってこんなにたくさん女の子に持たせないでよ!!
重ッッ
「加藤さん、手伝うよ」
後ろから声が聞こえたから振り返るとそこにはクラスメートの男の子が立っていた。
「鈴木くん?…ありがとう」
鈴木君は半分以上もってくれた。
優しいけど…
何で持ってくれたんだろ??
「加藤さんってさ、熊谷先輩と付き合ってるの?」
「えッッ?…うん」
あたしはほっぺが少し熱くなったのが解った。
「あは、頬赤くしちゃって可愛いね。」
「えッッ?!」
可愛い?!
ありえない…
「もし熊谷先輩と別れたら俺のとこ来てよ」
「えぇッッ!?なっなっ…」
あたしが戸惑っていると職員室に着いた。
「考えておいてね」
そう言ってニッコリ微笑んで鈴木君は行ってしまった。
鈴木君ってクラスでももてるのに−…
何であたしなんか?
好きではないけど、ちょっぴりドキドキした…
グイッ
誰かに腕を掴まれた。
誰ー…?
振り返ると………

