少年と少女は何かを諦めたような顔をして家を出てきた


何かを話している…


しかし、聞き取れない


瞬間、


少女は身構えた


少年もそれに合わせる


「奴等の気配だわ。」


「あぁ、微かにするな。行くのか?」


「もちろんよ。主が殺されたら冗談じゃないわ。」


「!?…もう、分かったのか?主の正体が…」


クス


少女は笑った


まるで何かを確信したかのように


「えぇ、行きましょう。」


少年は言葉を言わずにただ…


ただうなずいただけだった