「涼介……起きてる?」


「……うん」


「アタシ馬鹿やから こんな時 どう言えばいいかわからんけど……
涼介は死なんといてな。
もし…もし捕まっても ずっと待ってるから
そやし涼介は何があっても生きててな」


「ナツ置いて 死ぬわけないやろ。
まだまだ やりたいこともあるし…
金儲けして ナツとも結婚して子供も欲しいし。
死ぬのは怖くないけど 自分から死ぬほどアホちゃうわ」


「うん。一緒に生きていこうな」


「当たり前や」



手と手を握りしめ合い 私は目を閉じた。