「涼介に聞かれたわ、あのママは よっちゃんの女ですか？って」と吉田から電話がなったのは次の日の昼だった。
昨日は あまり寝れなかったせいか気分がすぐれない。

「えっ？で、なんて言ったんよ？」慌てて聞き返す。



吉田の女なんて冗談じゃない。
そんな風に見えたのだろうか？最悪だ。


「違うわ、って言ったら涼介が じゃあ俺が口説いてもいいですか？って言ってたぞ。
タイプやねんて、ママのこと」


ドキッとした気持ちを抑えて
「またまた～ よっちゃん私をからかったらアカンよ」と平然なフリをして笑って返した。



吉田は私を からかっているのだろうか？
本当に涼介という男はそんなことを言ったのだろうか？
吉田だって私に好意を持っているはずだ。
それなのに そんな事を言うって事は私の反応を試しているに違いない。