Lovejunkie~恋愛中毒~

「ただいま~」ドアを開ける。

「おかえり、あんた何年も帰ってこんと!」 目を潤ませてる母親が玄関まで出てくる。

「ごめん、ごめん」靴を脱ぎ 中にはいる。
六畳の和室が三部屋と台所だけの小さな家。
カーテンもテレビも冷蔵庫もタンスも五年前のままだ。

「これ お土産♪」 昨日 高島屋で買ったものを差し出す。

狭い部屋を お茶をウロウロ入れようとする母親を台所のテーブルに座って眺める。

お母さん…老けたな。そりゃ もう50前だもんな。