Lovejunkie~恋愛中毒~

三時すぎにマンションを二人で出る。

車で ほんの40分の距離の実家に到着する。
五階立ての団地が12棟並ぶ市営住宅。
ここが私が生まれ育ったところだ。
五年前と何ら変わりない風景が目の前に現れる。
住んでいた棟の下に着き 「じゃ、行ってくるね。また電話するし迎えに来てや」 と涼介に言う。


「了解!ゆっくりしてこいよ。俺も とりあえず今から かおるのオバハンとこ行ってくるわ」


「そう言って私がいない思って浮気すんなよ(笑)」


「アホか(笑)」


車を降り、四階まで階段を上る。
四階って こんなに しんどかったっけ?
私も年をとったのかなぁ?