「はい」寝起きバリバリの声で電話に出る。


「ナツ?寝てたん?」


「うん…いつの間にか寝てたみたい…。
お通夜 終わったん?帰ってこれるん?」


「明日も朝から行かなアカンけど ちょっと帰るわ。
あんな…よっちゃんパクられたんやて」


「嘘!?えっ!ホンマ?」一気に目が覚めた。


「今 川野さんから電話あって さっき醍醐の居酒屋を出た時に覆面やらパトカーやら5台ほどに囲まれてパクられたらしいわ」


「嘘……。
どうしよう?
どうしよう、涼介……。
私 さっき よっちゃんにシャブ渡してしもた……」