電話は珍しく吉田からだった。

「よっちゃん 久しぶり~!どしたん?」


「いや、あんな…涼介に電話しても出ないし ママにかけてんけど…」


「あっ 涼介 今 実家に帰ってるねん。
叔父さんが亡くなったとかで お通夜やし 電話取れへんねんろ」


「あ~ そうなんや。困ったなぁ……」


「もしかして…アレ?
アレやったら家に置いてあるし私が持って行こうか?」

素早く察した私に


「いいけ?助かるわ。じゃあ 三万分だけ頼むわ」


「じゃっ ついでにに一緒にごはん食べようや。
一人で暇やったし」


私と吉田は 一時間後に私のマンションから歩いて行けるファミレスで落ち合うことにした。