今日もムシャクシャしてたまらねえ


オヤジは俺を爪弾きウザイらしい


高校には一応入学したが、数ヶ月たってから行ってねえし


今日も世間の奴らをただ睨みながら街を歩いている


“金がねえな~”


“腹減ったな~ ナンパでもするか~”


歩きながら決めた


俺は、街を歩く比較的キレイな女性のそばに近づき尻を力一杯噛んだ


“なんだ… 補正下着かよ… 固いしマズいし…腹ふくれねえよ”


女に唾を吐きかけ睨みつけた


女は獣を見るように慌てて逃げていった


“なんだよ! 冗談じゃねえかっ! ブスッ!”


俺は横に置いてあった看板を力一杯蹴りつけた



「あの…… 高木くん…」



“ん? 誰だ…俺の名前を…”



後ろからの声に俺は振り向いた