「坂上君、悪いが愛梨を浴室まで連れて行ってくれ。」 「かしこまりました、旦那様。」 彼は恭しく一礼すると、私に向き直り、 「お嬢様、参りましょう。」 「え、ええ……。」 困惑気味の私をよそに坂上は浴室に向かい歩き出した。