あたしの執事

坂上は愛梨の部屋につくと荷物を置き、いつものように彼女のためにティータイムの準備をしようと、部屋を後にしようとした。



愛梨は、慌てて坂上を引き止めた。

今日は、バイト初日の日なのだ。



「坂上!!」

「どうされました?」


「今日友達の家に招待されてて、さっき思い出したから今から出掛けてくるから。」



「左様でございますか。では私がお送りいたします。愛梨お嬢様、道案内して頂けますか?」



「近くだから、大丈夫。地球に優しく歩いていくわ。」



愛梨は嘘がばれないかと冷や汗を流しながら、精一杯の笑顔で坂上に言った。