あたしの執事

だったら、なぜ坂上を突き放さないの?




なぜ菜月に坂上を譲らないの?



『じゃ、私がもらってもいいのよね?』

と菜月がそう言った時、



なぜ答えれなかったの?




なぜ怒りがこみあげてきたの?




それは……。




それは───。