あたしの執事

「……ん。」

頷いたのが今の愛梨の精一杯の答えだった。


『ありがとう』


喉につっかえて言葉に出すことが出来なかった



立派なレディなら
偽りでも
『ありがとう』
と言うべきかもしれない。


でも私には言えない