「だからさ、サエちゃんもう帰るんでしょ?」
「え、なんで・・・・?」
「鞄持ってるし、
急ぎだったら俺が換わりに持ってくよ」
わぉ、すごい観察力。
思わず溜息が出てしまった。
だって普通見破らないよ?
鞄持ってる=もう帰るは成り立つの?
「じゃあ、お願いしようかな」
あたしが頭の中で感心してる間に、
サエちゃんと正樹の会話は成り立つ。
サエちゃんから、正樹に渡る数Ⅰ。
サエちゃんは本当に急いでたのか、
あたしと正樹に手を振ると走って帰ってしまった。
「ぅわ!!」
サエちゃんの姿が見えなくると同時に、
あたしのもってた現国ノートが重みを増す。
「あー、腕ダル」
隣を見ると腕を振ってる手ぶらの正樹。
・・・・・・・手ぶら?

