そう言って眉間にしわを寄せる正樹。
へー、へー。
ごめんなさいよー
ぷいっと顔を背けると、
正樹がサエちゃんに近づくのがわかった。
「それどうしたの?」
「ノートだよ。現国と数Ⅰ」
「え? 2教科も?」
「そうなの、酷いでしょ?
波ちゃんが日直なのに考えて欲しいよね」
あたし抜きに始まる会話。
別に入りたくもないけど、
なんかこういう時ってなにしていいかわかんない。
「あれ? なんでサエちゃん持ってんの」
「手伝ってるんだよ。
1人じゃ重いと思ったから・・・・」
「あ。 じゃあ、俺サエちゃんの持つよ」
・・・・・・はぁ!?
正樹の言葉に、
俯いていた顔を上げた。
サエちゃんもきょとんとしてて、
意味がわかってないと思う。

