「あ、あたし今日早く帰らなきゃなんだった!」
「うっそ。ゴメン待たせちゃって。
もう先に帰っていいよ?」
「ん~、でも今日波ちゃん日直でしょ?
現国のノートと数Ⅰのノート持って行くの手伝ってから帰るよ」
「え、でもそんなの悪いよ?」
「ううん、女の子が日直のときに2教科もノート提出日にする先生が悪いんだよ」
何度断っても行くって言ってくれたから、
掃除を中断して先に職員室に行くことにした。
あたしが現国。
サエちゃんが数Ⅰ。
半分ずつ持っていくことにした。
「ごめんねー・・・・・」
「いいってば!
その代わりあたしのときも手伝ってね?」
えへへって笑うサエちゃん。
階段のところまで歩くと、
正樹とばったり鉢合わせてしまった。
「わっ、正樹・・・・・」
「あからさま嫌そうな声出すの止めてくれる?」

