その言葉にまた皺がよりそうになる。
「ん~、
されたことはあるかなーって感じだよ」
くるりとサエちゃんに背を向けながら答えた。
ちゃきちゃき手を動かし、
ゴミを教室の後ろへと掃く。
何故かサエちゃんからは、
そうなんだぁ、って言う声。
「なんで? なんかあんの?」
「だってそんなにあることじゃないでしょ?
波ちゃんかわいいし、中学も今ほど告白されてたらすごいなぁと思って」
「そりゃあ中学は人少ないもん。
毎日バンバンされてたらすごいよ」
「波ちゃん今それぐらいされてない?」
あはは! って笑うサエちゃんを見て思う。
サエちゃんも告白ぐらいされたことあるんじゃないかなーって。
あたしと違って小柄な背。
守ってあげたくなるような大人しい性格。
見る人全員が恋に落ちてしまいそうな可愛い笑顔。
たとえるならばウサギ。
ふわふわのセミロングの髪も、
サエちゃんに似合っててすごく可愛い。
ふふーって笑いながら、
サエちゃんのほっぺたをツンッと刺した。

