「あ、ありがと」
「おー」
そう言って正樹は歩き出した。
何もなかったかのように歩き出した正樹に、今のあたしはどう写ったんだろう。
今まで正樹の触れていた髪が
なんだか熱く感じて、
手できゅっと握った。
「波ちゃんて、中学からこんなんだった?」
掃除当番のあたしを待っててくれてる
サエちゃんが思い出したように言った。
中学からって・・・・・
「何が?」
ほうきを握りながら、
眉を寄せた。
あ、なんか優ちゃんみたい。
急いで眉間の皺を伸ばしてると、
「告白とか、結構されてたほう?」
と、かわいらしく首を傾げながら言ってきた。

