さっきまでイライラの原因だったはずの正樹が、そんな風に写ってなんかヤだった。
「ねぇ・・・」
「あ? なに」
「波と話したくないんじゃないの?」
「あー、顔が見えなけりゃどーでもいんじゃね?」
「顔かよ・・・・・」
「うん。俺、お前の顔嫌い」
顔が嫌い、か・・・・・・
「じゃあ波の顔が違ったらどうなの?」
言ったあと思った。
何でこんな事聞いたんだろ。
今あたしの目に映る正樹は、
何でそんなこと聞くの?とも言いたげに顔を上げた。
何故だか目がそらせなくて。
至近距離で見つめあったままの状態になった。
しばらく正樹は悩むと、
「顔が違ったら、
お前に対する俺に見方が変わるよ」
と小さな声で言った。
行ったと同時に離れる顔。
どうやら髪が取れたらしい。

