振り返るとそこには、
「正樹・・・・・?」
不自然に片腕を上げてる正樹だった。
「ちょ、何してんのよ」
「知らねーよ。
なんかさっきすげ、引っ張られたんだけど」
激痛の理由となった髪を見てみると、
正樹の袖のボタンに絡まりついてる。
「はぁ? 意味わかんない。
てゆうか、これ絡まってんの?」
「は? ふざけんな。
さっさと取れ。 腕がだるい」
うるさい、波だって嫌だ。
そういう意味をこめて正樹を睨んでから、
顔のすぐ横で絡まってる髪に手を伸ばした。
髪は思ったよりきつく絡まってる。
さっき強く
引っ張っちゃったからかなぁ・・・
波の髪は長いけど、
せいぜい胸辺りまで。
普段は巻いてるから胸より上くらいの高さになる。
そんな中途半端な長さだからか、
うまく見えなくて全然取れない。
くっそぅ・・・・・・

