長袖から半袖に変わるころ、


「ふぁぁ~」


「でかいあくびねぇ。せめて口隠しなよ」




HRが始まる前、
あたしは朝っぱらからやる気はゼロ。


千夏から突っ込まれてもどうでもいいや~なんて思ってるあたしは結構ヤバイ。




「だって~」


「だってじゃない。そんなんじゃ『あき』に要君持ってかれるよ」


「それは言わないで」



この前の事は全部千夏に言った。
全部言った後、何も言わないであたしの頭を撫でてくれた。



それから、なんとなく要君の事を避けていたり、避けていなかったり・・・・・・



だってもう何したらいいか
わからないんだもん。


なにしゃべったらいいかも
わからないんだもん。


今までは知らないから色んな事出来たりしたけど、今までとはもう違う。






知っちゃったんだよね。要君の“恋心”をさぁ・・・