「うん・・・またね?」


「よかったね。傘貸してもらえて!」



優が笑顔すぎて少し気になったけど、
要君の笑顔には勝てないな。


疑問を感じていたのに、
一瞬でそれがなくなった。



「うん!帰ろう?」


「じゃあ、送ってくよ。小倉に言われたから、ちゃんと送っていかなきゃね~。」


にっこり笑う要君が、
あまりにもかっこよくて、



「・・・・ありがと」




嬉しくて、絶対、顔真っ赤だよ。


一緒に帰った帰り道がこんなに楽しくて。

家にいつもより早くに着いた気がして。

いつまでもいつまでも胸が高鳴っている。



この時は、嬉しくて優の事なんて 
全く忘れていた。


優が、1人雨に打たれながら帰ったなんて
全然、全く知らなかった。


一体、優がどんな気持ちだったのかも・・・・・・