座らせられたあたしの正面に膝を付いて優はしゃがみ込んだ。
「お前まだよくなってねーじゃん。
寝てろよ、俺もう帰るからさ」
「今帰ったら次はもう来ない?」
「は? 具合悪いんだろ?来ねーよ」
眉間に皺をよせて優があたしの顔を覗き込んでくる。
いつものことなのに、
それさえも怒ってる気がしてたまらない。
本当に熱なんてないのに、
熱が出たように頭がボーっとする。
覗き込んでくる優を見て、
こらえきれずに涙が溢れてきた。
「おい。そんなに辛いのか?
さっさと寝ろよ。早く・・・・・・」
心配そうな声の優。
でも優の言葉に返事できなくて、
ただただ首を横に振るしかない。
違う。
違うよ。
体がしんどいんじゃなくて、
心がしんどいんだよ・・・・・・・・
心の中で何度も何度も呟いた。

